クレミ

KUBO/クボ 二本の弦の秘密のクレミのレビュー・感想・評価

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)
3.8
大変良くできたお盆映画。年に一度死者を迎え入れ、そして送り出すという行為には"思い出を語る"という意味もあり、二本の弦を背負うクボがその「語り継ぐ(ストーリー)」というものを司っている。後半駆け足になってしまっているのでクボが背負う意味が薄くなってしまっているものの、死者の魂を忘れず語り継ぐ文化が染み付いた日本人だからこそなのかなぁ、心にじんわり切ない感動が広がって、もう理屈じゃあない説得力と共感があった。お葬式で死者の思い出を話すとか、お盆で年に一度あの人のことを迎え入れるとか、日本のそういった「ストーリー」の文化、わりと好きかもしれません。

いやぁしかし何がどうなったストップモーションなのか分からん!凄すぎ!エンディングで流れる髑髏のメイキングだけでもうレベチ。クリエイター達の気の遠くなるような技に拍手。
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