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クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃のmitoのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

今年のクレしん映画は注目は、
脚本に劇団ひとりが参加している事。

自らの著書を映画化した際に監督としての才能を見せ付けた劇団ひとりが一体どんなクレしん映画を作るのか、楽しみ。

で、内容ですが、
間違いなく劇団ひとりの参加で今までのクレしん映画には無い新しい風が吹いている。
先にマイナスだったかもと思うところを書くと、ギャグ部分がちょっといつもと違うように感じる。古臭くなってるというか…。ひろし、みさえのノリが特にそれを感じた。

で、プラス要素はとても多い。

■クレしん映画随一の映画パロディの多さ
今までの映画でここまで分かり易い「映画」のパロディって殆ど無かった。
今回はスターウォーズを筆頭に随所に映画のパロディが散りばめられている。

■意外に深いテーマ
意外と言っては失礼だが(笑)今回はヒロインを中心に根底のテーマがしっかりしている。ヒロインを思い込みで背負ってしまっている業から如何にして開放するか、あまりこういう言い方はしたくないが、ピクサー的な話の展開が印象的。

■容赦ないトラウマ描写
ちょっと心配にもなったが、悪夢描写がかなり禍々しい。これ、幼児が観たら本気でトラウマになるんじゃ…、って描写が結構ある。

■みさえがフィニッシャー
クレしん映画といえば、ひろしが話を持っていく展開が多いのが特徴だが、今回の話の締めはみさえ。これはかなり意図的にやっているように思える。

以上の点が相まって、クレしんらしさは残しつつも、明らかに今までの作品とは違うと確実に感じる内容になっている。
劇団ひとり(だけの功績ではないだろうけど…。)の起用は大正解だったと個人的には感じられる作品でした。
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