邦題を信用していたら予想に反して悲しい気持ちのままエンドロールが流れ出してしまった。これで終わるのか…。
彼の前向きな姿勢とは裏腹に周りは色んな角度から変化していく。良いことがあってこのまま進むのかしらと思っていたら嫌なことがあって、ああこれって日常だと気がついた。ちょっと身体が大きい彼が主人公なだけでこの良いことと嫌なことの峠は誰にだってあるはずなのだ。
そして、親というのは勝手なもので自分が寂しくなると手放したくなくなる。全くもって都合がよいもの。それを断ち切ることが自立なのかもしれない。彼自身に問題があるようにみえて、離れられないのは親の方なのではないかと感じた。
映画からはみ出たところで彼が報われることを祈るばかり。