また例によって健全な高校生諸君は見なかった事に、もしくは指の間からこっそり見たりしてください。あ、通報はしないで下さいね！
先日行われた《バクシーシ山下国際ドキュメンタリー映画祭》にて。
最初にハッキリ言ってしまうと２０年前のＡＶなのだが…内容にエロい要素は全くもってない。今と変わらないフザけたバクシーシ山下さんの演出がここにある。。
これもバクシーシ山下さんの定番なのでしょうか２部構成となっています。
『私が女優になった理由』なんてタイトルは名ばかりで女優なんかそっちのけで、男優さんにスポット当てまくり、前半は完全なる素人男性(素人童貞)、後半は今も一応活躍中の変人・花岡じったさんが主役である。
最初に花岡じったさんのエピソードから言うと、彼は在日朝鮮人2世でそのアイデンティティで悩んでるかと思いきや「韓国人でも日本人でもねぇ。マイケル・ジャクソンになる！」とかほざくフザけた男で何度も男優を引退、復活を繰り返す狼少年的存在でもある。
そんな彼、エッチなシーンはちょちょっとやって 後は初めて朝鮮に旅立つロードムービーと化してるのがスゴイ。２０１５年、映画館で観てるから楽しくみられるが、当時これを家で見てた少年達はどんな気持ちでじったさんを見てたんだろう。。
ちなみに彼の同じようなドキュメンタリーは松江哲明監督の『セキ☆ララ』って作品でも見られます。こっちも面白いです。
そして前半の素人さんのエピソードですが、かなり笑撃的作品でした。都内のオンボロアパートに住む独身４０歳、ポッチャリ髭ヅラで熊男みたいな奴なんですがＡＶ女優を嫁候補として北海道の実家の両親に紹介しに行くという内容。その実家が吹雪の中、山奥のまんが日本昔話に出てくるようなボロボロの家で７０歳前後のご両親が一応もてなしてくれます。。地べたにお菓子とかをバラ撒いて「お食べ」って言ってるのが印象的でした。。
そして一応、素人男性はＡＶ女優と一夜を共にする事に成功。のちにすぐフラれますが、彼の人柄に何となく癒されとてもＡＶを見たような感覚じゃない爽快感すら得られます。この前半の方が好きでした！！
ちなみにこの作品は『死ぬほどセック…』とは違ってレンタルや発売はされてたので頑張れば入手して見る事が可能ですが、果たしてその労力に見合った対価が得られるは微妙です。あくまで待つスタンスで偶然見れるチャンスが訪れたらご鑑賞下さい。。
