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ダンケルクのxavierのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.0
絶体絶命の地"ダンケルク"、彼らはどうやって脱出するのか…
1940年、英仏連合軍の兵士40万人がドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる
ドイツ軍の猛攻にさらされる中、トミーら若い兵士たちは生き延びようと様々な策を講じる。一方イギリスでは民間船も総動員した救出作戦が始動し、民間船の船長ドーソンは息子らと一緒にダンケルクへ向かうことを決意する。更に空軍のパイロットのファリアらが数的に不利な中、出撃する…
ストーリーはこんな感じ。
今年のアカデミー賞監督クリストファー・ノーランが史実に基づいて作った作品。

まるでノーラン監督から"戦争ってどんなものか体験しませんか?"と問われた様なオープニングだよな。トミーらが街角を他の兵士らと歩いていると、いきなり銃撃されトミーらは逃げる…
もし映画館の大スクリーンで観ていたなら
観客はその世界に放り込まれただろうな。
それぐらい臨場感があったわ。それに敵であるドイツ兵の姿が見えない事で緊迫感は半端なかったしな。

その後、1人助かったトミーが海岸へと行くと、そこには救助を待つ兵士たちの姿が
極限状態にある兵士たちは、自分だけは助かろうとする者も出てくる。人間ってそんな状態になると、隠していた本性が現れるもんな。誰かを犠牲にしても自分だけは…っていうのは、なんか観ていて嫌だったわ
でも、そんな中でも最後の兵士が救助されるまで残ったであろう大佐や数機でドイツ空軍と戦ったファリアやコリンズなんかはカッコよかったけどね…

一方、その兵士たちを助ける為に、ダンケルクへと向かう民間船の人々もカッコ良かったわ。彼らにとっては、もしかすると命を落としかねない状況な訳なのにね。
彼らがどうして、そんな行動に出たかって云うと一つは軍からの要請ってのも合ったかもしれない。でも、大きな理由はドーソンも語っていた様に"自分たちの世代が始めた戦争に、息子ら若い世代を送り込んでしまったのだから助けに行くのは当たり前だ"って事に集約出来るのかも。

そう言えば、キリアン・マーフィーが嫌な役で出てたね。ドーソンたちに漂流しているところを助けられたのに、お礼も言わないどころか、ダンケルクに救出には行かず
「イギリスに戻れ」って言い放つんだから
そしてその上にドーソンらと一緒に来ていたジョージをあんな目に合わせるとは…
いかにドイツ軍に攻撃され生死の狭間をさまよう恐怖を味わったとしてもね、ああいう行動は良くなかったよなぁ…

CGを使わないで、本物の戦闘機を使い撮影してるのも、やっぱ凄いよね。
臨場感ハンパないしね…
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