品川のIMAXで観賞しました。ノーランの作品は素晴らしいものばかりですが、今回もまた良い作品を作ってくれました。自分もダンケルクで一人の戦闘員として助けを待っている臨場感というのは気持ち悪いほど伝わりました。戦争では顔も名前も分からない人が殺し、殺され、そして助けられる。それがこの映画の一番の印象でした。もちろん製作費はかなりかかっていますが、それ以上の価値のある作品に仕上げてあると思います。しかし戦争映画でR指定なしというのはやはり難しいなと思いました。この作品を全年代に見てほしいという彼の気持ちはよく分かりました。しかし彼の作品らしい映画構成で少しわかりにくいというがあったと思いますが、子どもや彼の作品構成をよく知らない人は理解できたのだろうか。おそらく彼らには難しかったんじゃないかなと思います。それだったらR指定にしてもうリアリティを追求してもよかったんじゃないかなと思いました。特に最初の浜辺での爆撃ですが、血が出たり体が欠損したりというシーンはなく、爆撃された人はただ倒れている。大きい音と共に爆弾が落ちてくるが、大量の砂が舞い上がるだけだったのが少し残念でした。しかしそれらを踏まえてもこの作品は見る価値はあると思います。
