YUYA

パディントン 2のYUYAのネタバレレビュー・内容・結末

パディントン 2(2017年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

1つの映画としてもみれて、前作を知っていれば伏線に気づけたり、脇役の登場に楽しめます。パディントン2はとても良かったです。可愛いと楽しかった。だけのレビューでもなにも言われそうにないですが、勿体ないのでしていきます。

良いなと思ったのはブラウンさんの設定です。前作では石頭と子どもに言われるほどの固い考え方の持ち主で物語のなかで柔らかくなっていきます。今作では、また前回の中盤くらいの固さになってしまいます。それがまた人間らしくていいなと思いました。ただパディントンを信じる気持ちはずっと強いままというのが個人的に嬉しかったです。他の登場人物も変わったり変わっていなかったりとてもおもしろいです。

パディントンの純粋な気持ちはどんな人にも伝わり、知れば知るほど話したくなるんだろうなぁと思いました。あととにかく可愛いです。パディントンの純粋さが人との会話のなかでブラックジョークを作り出していくというのが最高に好きです。彼だからこそ作れる笑いです。特に遊園地でのドッグフードの流れのところはイギリス人が好きそうだなと思いました。

この映画で一番素晴らしいと感じたものは、エンドロールの使い方です。本来、出演者やスタッフ、協賛などを機械的に流しているものです。しかし、この作品ではちょっと気になるサブストーリーの行方が載せてあります。メインストーリーを広げていくのではなく、1つ1つのストーリーの行方を見せることによって、より映画の中身が深まりました。人によって想像して楽しめるというオチを隠すパターンもありますが、自分としては最後まで書いてもらいたい派なので良かったです。


1つだけ気になるのはお宝の行方です。閉ざされてヒューグラント残念。という展開は分かりますが、伏線をはってどこかに寄付をするっていう形も良かったのではないかと思いました。(ファミリー映画視点)
子どもにも焦点をあてた映画ということもあり、ストーリーは想像でき、理解しやすい作品です。頭の中をすっからかんにして見るべきです。笑えて泣ける素晴らしいと思えるイギリス愛に溢れた作品でした。
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