くじら

ダンケルクのくじらのネタバレレビュー・内容・結末

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

 ダンケルクの脱出を撤退兵、民間人の協力者、ドイツの✈︎と戦う英空軍のストーリーによってスリリングかつドラマチックに描いた作品。トム・ハーディは頼もしい英空軍のパイロットファリアを演じる。紅茶。

あらすじ 
撤退兵
 撤退兵の1人、トニーは海岸で出会ったギブソンとともに負傷兵を運ぶことで桟橋から船に乗船しようとするも乗船を断られてしまった。桟橋の下で機会を伺うも、ドイツの✈︎によって桟橋付近で船は沈められてしまう。この時に船に乗っていたアレックスを助ける。
 次に乗船した船で皆が安心し食事をする中ギブソンは1人脱出経路を探していたが、そこに魚雷が来てまたも船は沈んでしまう。何とか命は助かるもののまた海岸に戻されてしまう。
 引潮の間に浜に取り残された船に乗り込むもドイツ兵の銃の的にされる。またギブソンが逃げるために英陸軍の軍服を死体から調達したフランス兵であることが判明。満ち潮が来ても船に水が入り沈没してしまう。トニーやアレックスらは逃げられたものの、ギブソンは逃げきれなかった。その後トニーやアレックスは民間人の船に救出される。

民間人(ドーソンら)
 沈没船の上で残った1人を救出。この兵が頑なにダンケルクに向かいたくないと主張し、それを止めようとした友人が重症に。着水したものの出られなくなっていた空軍兵コリンズを救出。その後トニーやアレックス他陸軍兵らを海から救出。友人は死んでしまった。

空軍(コリンズ、ファレル)
 ドイツ空軍の✈︎を撃墜するも途中ファレルは計器の異常で残りの燃料が分からなくなってしまう。コリンズの燃料を参考にしていたが途中コリンズが被弾し着水することに。残りの燃料が分からないなかドイツ✈︎を撃墜していく。もうイギリスに戻るまでの燃料がなくなってしまったがダンケルクのドイツ✈︎を撃墜させ、海岸に不時着後おそらく捕虜となる。

感想
 これらの物語をそれぞれリンクさせながらスリリングに描いているのがすごい。描写を作戦に直接関わった人たちに絞っているからだと思う。
 ギブソンがフランス兵だと分かる描写や、ピーターが友人の容態を隠すところ、海から海峡の景色が見えるところ、空軍が役立たずと言われるところ、逃げて帰ったから責められると思っていたら帰還を喜ぶ声に迎えられるところなどの心理描写も良かった。
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