猫兎ゆら

映画 聲の形の猫兎ゆらのネタバレレビュー・内容・結末

映画 聲の形(2016年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

【長すぎる自分語りなので読まなくても大丈夫です】


2016年劇場鑑賞41本目。予告から気になってて、いつもの親友と鑑賞。二人揃って、泣きすぎて目が腫れました。マスカラ若干、落ちました。夕方からの回で見終わったら解散するだけで良かったです。

この映画観るのにハンカチは必須アイテムです。序盤からラストまで涙が結構、出るので、鼻も詰まりました。涙で水分も抜けるのでドリンクも必要かも。

この映画の感想を書くの凄く凄く難しい。

私と親友は、20代中盤になった今だからこそ観れて良かったねって話ました。学生時代の私なら目をそらして劇場から逃げ出してしまったかもしれません。

いじめって他人事じゃないんです。私はクラスのお笑い系キャラだったので、ずっと、よくからかわれたりしました。でも本当はそれが嫌でした。先生に頭が悪いことでみんなの前で点数を晒されたり、嫌味を言われたりもしました。小学生の頃はギャルに目をつけられて、トイレの水を飲まされたり。目の下に傷がついて親を呼び出されたけど「階段から落ちた」って嘘をついたり。イタズラ手紙とか。小学生高学年の頃は親をよく泣かせて、カウンセリングも通ったりしていました。

私は石田くんサイドも(こんなに激しくはない)西宮さんサイドもうえのさんサイドもよく分かります。誰が悪いとかそんなんじゃない。いじめるほうが悪い。そりゃ、そうだ。だけど、いじめられるほうも問題がある。確かに嫉妬とか醜い感情のせいもあるけれど、集団生活で空気を読むことってホント大切だと思う。

私が一番腹立たしかったのは、川井さんかな。見てみぬふりの私は悪くないタイプ。

いじめは基本的には連鎖する。そいつが終わればターゲットが変わるだけ。それはまるで永遠に終わらない遊戯(ゲーム)。

自分がした過ちは変わらなくて、背負うしかなくて、どんだけ正当化しても過去は戻らない。つけた傷はなくならない。それでも人は変われる。変わらなくてはいけない。

ひょんなことをきっかけに変わろうとした石田くんだったからこそのこのラストだと思う。永束くんは、本当にいい子すぎました。こんな友達が一人でもいるって心強いですね。

周りの支えは、やはり大切です。お母さん、友達。

人は時に選択肢を間違える。それでも生きていれば、生きてさえいれば、なんとかなるんだ。石田くんや西宮さんがした選択(結果、生きているけど)は一度は考えることなんじゃないかな。私も最近、やらかしてしまいました。一人の夜。死ねっかなーなんて、家にある市販薬をかき集めて、お酒で流し込んで寝たけれど、「あー……目覚めてしまった。死に損なったなぁ」なんて。でも、生きてて良かったっていうか、こんな中途半端なことをしたのは、やっぱり死ぬのが怖いからなんだよ。

うえのさんは嫌いになれなかったなぁ。言いたいことを歯に衣きせずに言っちゃうだけ。彼女は苦労するタイプなんだろうなぁって勝手に親近感。いじめてた奴と仲良くする。確かにおかしいもん。私でも出来ない。

あー……ぬわぁぁぁぁ!!!ぐわぁぁぁぁ!!!ダメだ、この映画の話は纏められない。

言いたいことはただ1つ。

「君の名は。」もいいけど、本作未見の方は兎に角、黙って、観てみて下さい。でも、とても重い話なので、精神的体力がある時に観ることをオススメします。

そして、ここまで読んでしまった人。私の自分語りは忘れてやって普通に接して下さい。どうしても本感想へのコメントする場合はネタバレ設定でお願いします;

私は、未見の原作をまた読みたいと思います。


2016.9.28
猫兎ゆら

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