このレビューはネタバレを含みます
いじめていたことで逆にいじめられるようになり、自分を生きてちゃいけない存在だと思う石田将也。
自分のせいで、石田をはじめ皆の仲を壊してしまったと自分を責める西宮硝子。
そんな2人を取り巻く人たちによって発信される、生きていればそれぐらいのことはいくらでもあるし、自分の嫌いなところも愛していかないと生きていけないというメッセージが染みる。
瞑りたくなる目や塞ぎたくなる耳も、よく周囲見渡してみれば案外道は開けているというような最後のシーンには清々しさがある。
全体としては穏やかなトーンで進んでいく印象もあるが、要所要所泣けるし、終盤石田が意識を失うあたりからは一気にラッシュ。