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映画 聲の形のromioのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
1.5
あの、金髪メガネの女を許せるのか?いや許せない!!!
無意識なのか無意識じゃないのか、自分を正当化して、周りを誘導するあのやり口はあまりにも!あいつが間違いなく一番ウザい!!
あーもうぶん殴ってぶん殴ってやりてぇぜという思いを押し殺すのが大変だった。

この映画を見て思ったのは、自分を持っていない人が出てくる映画ってのは俺は好きではないなということ。
そいつの成長を含め、その映画に興味がない。だって当たり前のことなんだもん。
グダグダウダウダ、考えすぎるな。人のことなんか構わず、ただ好きにやればいい!

また、主人公も女の子との出会いをきっかけに過去、そして現在地とだんだんと向き合っていくのだが、俺にはあまりにも違和感があった。
それが果たして本当に消化されているのか?
距離感のある友人達との交流に違和感を覚えるのは当たり前のことだが。
冒頭に書いた、あの野郎は絶対に許さないが、その彼氏的なやつも、最初、からかう気満々で近づいてきたやな奴にしか見えず、まだそんな気がしてしまうし。
ズバズバ言う女も、キャラがかなりブレブレな感じがした。ズバズバ言うのでこの中では好感が持てたが、何を考えているのかはけっこうずっと謎だった。
佐原さんはすごいいい感じだったが、終盤にかけての弱さがあった、バックグラウンドは見えないし。

ぼんやりとした世界で、そのメインは言葉。この映画のテーマだ。
主人公、女の子、その家族、ブロッコリーヘア、との交流は分かりやすくてよかったが、その後の広がりを得ていく時に、周りの人物との関係が解決されているとは到底
思えず、カタルシスをえられる場面で全然それを感じることができなかった。
やっぱそれぞれの思いがまるで理解できないんだよな。それこそがこの映画の本当のテーマかもしれないが。
絵や音楽や声優など、いいなと思っていたし楽しみにしていた作品なだったけれども点数は低めに。
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