にゃんこむ

一週間フレンズ。のにゃんこむのレビュー・感想・評価

一週間フレンズ。(2017年製作の映画)
3.5
ただの恋愛映画かと思ったら期待以上に良かったです。

『50回目のファーストキス』のような記憶障害を持つヒロインがメインの恋愛映画。
この作品のヒロイン・藤宮香織は小学校時代のある出来事が原因で「1週間で友達との記憶を無くしてしまう」という障害を持ってしまう。友人との記憶は週末にリセットされ、月曜日の登校時には先週の記憶がまったくない状態になってしまう。
記憶が無くなるのは”友達”限定で、家族や友達でない人との記憶は無くならない。

記憶障害の為に、同級生を遠ざけ孤立した香織。
そんな香織に恋をしてしまった長谷祐樹は、香織の障害を知りながら、彼女とコミュニケーションを取ろうと翻弄します。
コミュニケーションを取ろうとしない香織、あの手この手で話しかけるずっと長谷君が健気で不憫。
長谷君の友達も皆良い人すぎて泣けます。

恋敵の九条はじめは事情を知らない事はさておき、色々とクズくて嫌……。長谷君に感情移入して見ていると、よくそんな事が言えるなぁと腹立たしく思います。今まで香織の事ありがとう位言って見せてよ!!
というか、転校したにせよ、香織に何があったかは友達伝いで何となく知れるはず……それが無かったって事はどんだけ人望ないんだコイツ……と思ってしまいました。
それくらい長谷君の香織に対する愛情深さや自己犠牲が素晴らしくて、ついつい悪役に対しては辛らつになってしまいますね。

原作漫画も読みたくなりました!
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