ショウキ

ウィッチのショウキのレビュー・感想・評価

ウィッチ(2015年製作の映画)
4.0
2020年274作目(再視聴)

シンプル魔女誕生映画

魔女への恐怖によって崩壊していく
キリスト教徒の家族を描いている。
これがシンプルだけあって怖い。

父のウィリアムが話のカギになります。

映画は神が父を見捨てるところから始まり、
それにより父が罰せられることで終わる。

父は祈ることと薪を割ることしかできない。
弟が病気になった時も夜中に薪を割り、
トマシンにあなたは何もできない、
薪割りしかできないと言われる始末です。
父は自分の人生の出来事を
コントロールすることが出来るで、
唯一コントロール出来る薪割りをします。

しかし父は祈る事と薪割りしか
出来ないのに、正直どちらも無駄です。
それを象徴するのように父の祈りは、
黒山羊が父に突撃して崩れた薪の山と
同じくらい役に立たないのです。
無駄にした時間に気づいたのは、
黒山羊が父に突撃する直前です。
父は斧(祈り)を取り、黒山羊(悪魔)に
立ち向かおうとしましたが、
父は勝てない戦いであることを悟り、
斧(祈り)を投げ捨てたのです。

そして父は最後に
「堕落した、汝は私の父だ」と言います。
これは自分は神によって、
堕落したことを認めたということです。
父が神(宗教)によって堕落したのは、
神が彼を追放し、追放は
彼の破滅であることを証明します。

少し事前知識を入れたらとても楽しめました。

意味が分かると恐ろしい作品です。


2019年253作目

アニャテイラージョイは動いてる方が可愛い。

雰囲気は好きでしたが、
何せ宗教には疎いもんで入ってこなかったです。

宗教に信仰し過ぎるあまりに、
魔女という異物に家族を壊されるっていう
構図は感じ取ってるんですが、不気味さが足りない。

もう30分やって良かった気がする。
もっと家族をじっくりいたぶり殺すくらいの、
不穏さや辛辣さが欲しかったです。
ショウキ

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