ちろる

人魚のちろるのレビュー・感想・評価

人魚(1964年製作の映画)
3.9
一見すると虫プロっぽくない、北欧のアニメーションのような風合いで色彩やシンプルなタッチは今見てもおしゃれ。
でも内容はなかなか残酷。
果てしない想像力を持つ少年にしか見えない世界。
大人たちは、目に見えないものは信じられず、想像力の世界でのびのび生きる少年の心を否定して遮断しようとする。
まるで「時計仕掛けのオレンジ」を彷彿とさせる拷問シーンに身震い。
少年だけに笑いかけた人魚は、もういなくなってしまったの?
哀愁漂うラストシーンが後引く切ないファンタジー。
ちろる

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