人魚の作品情報・感想・評価

人魚1964年製作の映画)

製作国:

上映時間:8分

ジャンル:

3.4

「人魚」に投稿された感想・評価

手塚治虫のショートアニメフィルム集
「人魚」としてのレビュー

少年が想像の中の人魚に恋するお話。
8分間のショートアニメだけど、
手塚治虫を語るのに
見事にコンセンサスを取るに足りる
作品ではないだろうか。

見ている者の想像力を掻き立てる。
雲のオカリナ、貝殻の隠れんぼ、
水中で人魚と戯れる表現力。

手塚治虫の実力が分かる逸品。
手塚の中ではかなりセンチメンタルな部類に入るかしら。
手塚は嫌世的なので、ある意味で達観的で俯瞰的に不幸を描いている事が多いが、今作はちょっと違う。
キャラクターの心の痛みがズキズキ響く。

キャラクターは本当に記号的。線画だけで色が塗っていないので、背景が透けて見えるデザイン。
これが登場人物のピュアさをよく表現している。

少年が海で出会った人魚。それは他の人には魚でしかない。
空想の自由が奪われる世界で、牢に入れられ洗脳を受け、思考を強制される。逃げ出した少年は人魚と共に海に帰る。

少年が迫害されるのはホロコーストを思い浮かべる。
人魚というベタな童話も手塚流にアレンジするとこうなるんだ、という傑作。かなり好きな1本。
少年「。…。…。人魚🎵

友達「アンデルセンはサッカーの強い国だろ⁉️

少年「((ヾ(≧皿≦メ)ノ))バカじゃない?

友達「((ヾ(≧皿≦メ)ノ))なんだよ‼️

少年「((ヾ(≧皿≦メ)ノ))それはアルゼンチン!

友達「((ヾ(≧皿≦メ)ノ))アンデルセンはデンマーク人だろう‼️サッカー強い国だろ⁉️

少年「Σ(・∀・|||)
django

djangoの感想・評価

3.3
手塚治虫実験ショートフィルムの1つ。
人魚を連れて帰った空想好きな少年が、尋問されて拷問される話。
ファシズム国家でのオタク寓話。
青二歳

青二歳の感想・評価

3.1
アンデルセン童話の人魚姫ではなく、“遠い国の空想好きの少年の話”。彼は海で“人魚”に出会い家に連れて帰るが…“その国では自由な空想が許されませんでした”。そして少年は弾圧を受け拷問され思想教育を受ける…
アニメーションとしてはシンプルな線画で色を塗っていないので背景に透けているのだけど、これがいい雰囲気になっていてすてき。