デニロ

私の名前はジュリア・ロスのデニロのネタバレレビュー・内容・結末

私の名前はジュリア・ロス(1945年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ロンドン。ジュリア・ロスという女性が濡れそぼって下宿に戻ってくる。職業安定所に登録を済ませてきたところだ。好きだった男が結婚のため下宿を出、自身の下宿代は溜まり散々なものだ。下宿の下働きの女にも皮肉を言われつつ、困窮している自分を呪っている。下宿の廊下にあった新聞記事に、秘書募集の記事。身寄りのないもの大歓迎、という怪しい募集。藁をも掴む者しか応募しそうもない内容だが、キャバからAVを辿る道筋のようなものか。応募するや先方から訪ねてきて面接。身だしなみのいいの老婆と背中から狂気の漂う息子。何やら訳ありだが即決。

内容は題名通りで、名を変えられ別人に仕立てられていくという話。その仕立て方が杜撰でマジですか、という按配なのだが、ジュリア・ロスの助けを求める声に誰も耳を貸しません。案外いい加減な采配の方がばれないのかも。他人のことなどもはやどうでもよいとかんがえる人は今も昔も変わりなく沢山いるということか。

財産目当てで結婚し、妻にそれを詰られた堪え性のない息子が仕出かした後始末を仕掛けるというものだがそのばかばかしさは喜劇なんだろうけれど、いや、笑えます。

1945年製作。脚本ミュリエル・ロイ・ボルトン 。監督ジョゼフ・H・ルイス 。
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