TakuPan

ぼくは明日、昨日のきみとデートするのTakuPanのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

何かとても心がつらい設定に思えた。
そして理解するのに少し時間がかかった。

男は時間が正順で流れる。
女は時間が逆順で流れる。

物語は男の正順で進められ、20歳で出会い順調に恋愛するも、途中で時間の流れの違うことを知る。

5年周期でしか会えないルールで、
男が25歳のとき15歳の女に自分たちの20歳のエピソードを伝えた。
女はそれを日記にまとめる。

今日二人でした出来事を彼女は明日は体験してないので細かいところまで共有できない。日記に書いてある大体のシナリオをなぞりながら時間を共有する。

男はそれが辛いと言い離れようとするが、女の立場からすると出会いが恋愛のピークでそこから日に日に男の時間を遡るために距離ができていく。
家族に紹介→体を重ねる→抱きしめる→キス→手を繋ぐ→デート→出会う
時間を遡ればお互いできないことが増えていく。

事あるごとに突然涙を流す女を男は不思議がっていたが、映画の終盤で女視点で考えるようになり、ツライのは知らないふりをしながら出会って絆を深めているように演じていた女の方だと気づく。

決して添い遂げることができない運命の人を思いながら生きるツラい映画。

突然フラレて諦めきれない失恋のシチュエーションの様な、心の痛いシナリオに感じた。
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