成田007

青空エールの成田007のレビュー・感想・評価

青空エール(2016年製作の映画)
3.8
男女二人の高校生が夢を追いかける爽やかな青春映画。アルプススタンドで応援するのが夢で吹奏楽部に入部した小野つばさ(土屋太鳳)と甲子園を目指す高校球児の山田大介(竹内涼真)が出会い、二人は共通の「約束」を交わす。時には大きな困難にぶち当たり、挫けそうになりながらも約束を胸にお互いに支え合い、二人は夢を追いかける。

甲子園を目指す高校球児とスタンドで応援する吹奏楽部員という、まさに青春ど真ん中のストーリー。大介がつばさに言う「つばさを甲子園に連れていく」みたいなセリフは反則級の威力です。その一言はずるい。

夢を第一に考え、お互いが距離を置きながら応援を贈り合う姿はこんなに美しいものはないと思いました。夢があるから、友達や部員と本気でケンカしたり、涙を流したり誰だってこんな時代があったはず。青春っていいなーってしみじみ思う。

全体的にストーリーがサラッとまとまっていて、そこがまた爽やかさを感じていいと私は思った。ただ、サラッとしすぎて途中途中で少し物足りなさも感じてしまうのもある。

土屋太鳳さんと竹内涼真さんの夢にひたむきな二人を演じる姿には感情移入してしまい、何度もウルっときました。出演者全員がスクリーン上でキラキラして、青春の中のようでした。学生のもつ成長の早さ、特に土屋太鳳さんが演じる小野はだんだん成長していく様子が見ていて感じました。

夢を追いかける純粋な気持ちには見終わった後、青春の爽やかさを感じました。人を全力で応援することはこんなにも綺麗なことなんだと感じた一作です。
成田007

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