MikiMickle

10 クローバーフィールド・レーンのMikiMickleのレビュー・感想・評価

3.6
『クローバーフィールド HAKAISHA』の続編。

婚約者と喧嘩し、荷物をまとめて飛び出したミシェル。不意に起きた事故。
目が覚めると隔離された部屋に閉じ込められている。怪我をした足は手錠で繋がれ… 腕につけられた点滴の支柱を使い、スマホを手にするが圏外…

あれ?これ、続編なの? 激しいPOVでもないし、監禁ものホラー?とも思えるようなオープニング。

全然違うタイプできたね、続編‼と、ワクワクしちゃいます♪
これ、多分前作と同時系列で進んでいる話だと思うけど、全く別物として作られている作品だと思います。


ミシェルを閉じ込めたハワード(ジョン・グッドマン)という男は、「外では大変な事が起こっている」と。「事故にあったミシェルをほおっておけずに、自分の核シェルターに入れて助けた」と、語る。そのシェルターにはもう1人の男エメットがいて、ハワードは彼に感謝の気持ちが全くないと苛立っている。

そのシェルターは完璧なものだった。大量の備蓄。本に映画に音楽の娯楽。植物と魚まで育てている。狂信的とも思える素振り。

外と連絡を取りたいと願うミシェルだが、ハワードは外で焼け死んだ豚を唯一の扉から見せ、外の世界は終わったと…何年間もここから出られないだろうと…これは本当の事なのか…
エメットの発言も、ミシェルを惑わせる。
何が真実なのか……頭のおかしい男に監禁されただけなのか…

完璧な地下シェルターでおこる三つ巴の猜疑心……


いやいや、続編という所で“どうせ続編でしょぼいだろうな…”と思っていたけど、良いと思う‼
前作と全く違った別物になっているし、前作のコンセプトも残していて。同じ監督なのに、魅せる方向が違う続編というのも珍しい。

ミステリー要素があるので、内容に関してもあまり触れませんが、前作を知らなくても楽しめる作品。というか、ぶっちゃけ前作の具体的なストーリーとか結末とか覚えていないんだけど。

ハワードを演じるジョン・グッドマン、好きなんです。今回のグッドマンさん、怪しげな高圧的なヤバいおじさんで、本当に助けてくれたのか?この監禁は意図的なのか?狂信的な隔離は意味があるのか?本当に外の世界は危険な外気と感染と謎の敵とに溢れているのか?と疑心暗鬼になります。
主人公ミシェルは、様々な行動を起こします。恐怖や安堵や猜疑心に駆られて。そりゃそうですね。

とにかく、前情報一切無しでこれを観て良かったと心から思う次第でした!
MikiMickle

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