象徴となるものがたくさん出てくるので、考察するのが楽しくなる作品。
○海辺で死体を見つけた少年・二コラ。その腹部には大きなヒトデが。
死体を見つけたことを母親に報告すると、「溺れるので海に入ってはいけないと叱られます」
後日、病弱な二コラは治療のため、病院に入院することになります。そこで、深夜外出した母を尾行すると、海辺で女性たちがあることをしており……
ヒトデは何を意味するんだろうと思って調べてみたら
☆マークの起源はヒエログリフで、ヒトデを表していた。
また古代エジプトでは「海」=「宇宙」=「冥界」という認識で捉えられていたため、大の字に似たヒトデは「死者の魂」を表していた。
他にも諸説あるようですが、この作品を見ると「ヒトデ」=「死者」というのがぴったり合う気がします。個人的には「死神」の方がもっと近しいかなぁ。
だからこそヒトデの一部を奪った少年は、あのようになったのでは。
そこまでホラーではありませんが、手術のシーンはちょっとグロイ。
全部を通して伏線に伏線を重ねたような作品なので、もやもや感が残ります。もう少しヒントが合ってもよかったかなぁと思いました。