シネラー

死霊館 エンフィールド事件のシネラーのレビュー・感想・評価

4.0
シリーズとしては第二作に該当する、
『死霊館』の続編を再鑑賞。
現状、死霊館ユニバースで一番好きな作品だ。

英国で起きた"エンフィールド事件"を
題材としており、
前作に続き心霊研究家である
ウォーレン夫妻が事件を調査していく
内容となっているが、
前作で未回収だった謎も解き明かされる
サスペンス展開は、
個人的に好きな部分だった。
心霊現象に関して言うと、
前作よりも誇張的な印象を受けるが、
個人的にホラー映画として前作よりも
怖さが増していて良いと感じた。
又、エド・ウォーレンがギターを弾く場面をはじめとする、夫妻とホジソン一家の交流場面は、心温まる好きな場面だ。
更に言えば、本作の悪魔に取り憑かれる少女
ジャネット・ホジソン(マディソン・ウルフ)
が可愛かった。

結末部分で語られる"椅子"についてだが、
ペギー・ホジソンが椅子をそのまま残していたのは何故だろうか。
事柄が事実なだけに、
背筋が緊張する後日談だった。

強いて気になる点を挙げるなら、
"へそ曲がり男"に関してだ。
ティム・バートン映画に登場しそうなデザインは、良くも悪くも浮いた存在に感じられた。
只、本作のメイキング映像から分かるが、
あの"へそ曲がり男"がCGでない事には驚きだ。

ホラー映画でありながらも、
鑑賞後には晴れやかな気分にもなれる
家族映画でもあり、
そのバランスの良さと質の良さが
好きな映画である。
前作が好きなら、本作も大いに楽しめる
良い続編だと思う。
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