砂の城の作品情報・感想・評価

砂の城2013年製作の映画)

Les Châteaux de sable

製作国:

上映時間:102分

3.6

あらすじ

「砂の城」に投稿された感想・評価

糸くず

糸くずの感想・評価

3.6
かつて愛し合った二人がかつて愛し合った場所で過ごす三日間。

題名は『砂の城』であるが、この映画が視線を注いでいるのは消え去ってしまうものではなく、何度も波に飲み込まれても残り続けるものだ。本やソファや写真のように形としては残らないけれど、心と体に残っているもの。それは愛というよりも絆のようなものかもしれない。

しかし、一番魅力的なのはくすぶり続ける感情をもて余すエレオノールとサミュエルではなく、不動産エージェントのクレールだ。家が売れたお祝いで酔っぱらって浜辺で側転を始める場面の微笑ましさから一転、ブーツを脱ぎ捨てハイヒールに履き替える彼女の姿には寂しさがにじむ。愛をもっと感じたいと思いつつも、エレオノールとサミュエルをつなぐ特別な輪の中に入ることはできない。ほんのちょっとの間だけの友だちにしかなれない。この近くて遠い関係の描き方が繊細で、かなり切ない。

ナレーションを多用した語り口や都合のいい幽霊の使い方などあまり巧くはないけれど、「過去を無理矢理振り切らずとも、前には進めるだろう」という優しさがとてもいい。別れも死も孤独も、風が吹くのと同じことなのだ。

〈スクリーンで見よう! マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル〉
Yo

Yoの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

構成好き。見ている人に想像をさせる仕組みが上手。だから3日間のお話しなのにその人の人生がよくわかる。
カップル、子供、家族愛、、テーマがいっぱいあった。なぜタイトルがこれなのか
Hideko

Hidekoの感想・評価

4.0
原題: Les Châteaux de sable

「死ぬのは風が吹くのと同じ。怖がるのはバカだ。」30代のエレオノールを遺して逝った、父親の生前の言葉。

エレオノール役のEmma de Caunesは飾り気のない健康的な美人。
ブルターニュの荒涼とした風景と時折映るモノクロの写真が美しい。

鑑賞後もブルターニュの海岸の波の音が響く。

一区切りついた人生はまだ続くのだ…
MrTottori

MrTottoriの感想・評価

3.7
劇中に時おり美しい写真が映し出され、映像からは分からない登場人物の過去や感情を語りかけてくれているようだった。
主演女優が良い。

人への愛着というか気持ちは、何処に行ったとか何を話したかとかよりも、もっとフィジカルな感覚として残るものだと共感。