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シング・ストリート 未来へのうたのMのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ギターを弾きたくなる映画!

こういう音楽がこういう人たちのためにあった時代があったんだな、と思いながら聴いていた。やる音楽に合わせてファッションが変わっていくのも見ていて楽しかった。
あんなに小さいボートで漕ぎ出した二人がイギリスでやっていける可能性はほとんどなさそうだけど、そうだとしてもこのタイミングであの船で行くことが大事だったんだろうな

兄貴が最高だった! ダサ眼鏡のうさぎ好きギタリストも良い! 家に行って曲作りしようって言ったら二つ返事で迎え入れてくれて、自分のリフに合わせてピアノ弾いてくれて「いいね」って言ってくれるバンドメンバー、最高だろ

家庭の不和とか学校の大変さが描かれつつ、色々かなりスッとうまくいくので(バンドメンバーに恵まれてたりスッと名曲ができたり気になってる女の子が自分達の音楽をスッと気に入ってくれたり)きれいな夢物語だなと思うけど、つっこみを入れ過ぎずにそういうものとして観て楽しむ映画なんだろうと思った。こんな夢が見れたらそりゃ楽しい。
音楽やシーンの繋ぎ目がなんの余白も残さないようにひたすらテンポよく展開されていくので、それに身を預けて心地よく乗せていってもらうという味わい方が求められているのだろう。これ全体でミュージック・ビデオみたいな映画。そういう意味でたとえば『500日のサマー』の監督作品が好きな人はこの映画も好きなのかもなと思った
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