はせしゅん

シング・ストリート 未来へのうたのはせしゅんのレビュー・感想・評価

5.0
ジョンカーニーはいい仕事するわ〜
はじまりのうたもonceダブリンの街角で
どっちも大好きだし忘れられない作品です!そしてまた傑作を作りやがった!
買ったよパンプもiTunesでだけど音楽も!

80年代が舞台だけに80sの音楽が流れてテンションが上がる。
そんなに詳しくないし、22歳の若造の自分だが親父のカーステで流れてたしPVも色々と見せられた。そのせいか80sはかなり好き。

そこにジョンカーニーの映画と来たらもう最高だろ〜笑

最初の見よう見まねで出来の悪い曲から最後の素晴らしい曲。
過程もしっかり描かれてた!

女の子に一目惚れして
PVを作るから出てくれ(音楽とかそんなに詳しくねぇけどPVも作った事ねぇけど)

ってなんだよそれ笑
でも徐々に音楽の熱が上がって来る
そして仲間が出来る。
最初はあんなにダサいだったのに
クソウゼェ校長に理不尽にどつかれたり、訳のわからねぇクソボンズに虐められるし、家帰ると親ケンカしてるし、もう最悪な生活、オマケにビンボー最悪な生活だった。
だか音楽やってPVとって仲間作っていつしか心の拠り所になって
クソボンズ仲間にする下りとか涙腺決壊。
あのクソハゲも可哀想な奴だった。

この構図がたまらない。
音楽ってすごい。

お兄ちゃんもすんげぇいい奴
劇中で「rock 'n' roll is risk」って言うんだけどロックンロールを本気でやってるだけでマイノリティなんだよな〜と言うかこれは何にでも言える事で何かを本気で目指す事はリスクだし、白い目で見られる。
ルーシーボイントン演じるヒロインだってすんげぇ可愛いし美人でモデル目指してるけど家の前から動かないし。と言うより動けないし。
そう言う切ない奴らが音楽やる姿って本当に号泣もんだよ。


drive it like you stole itって劇中歌があるんだけど、これの歌詞が最高なんだけど
現実では最悪。
けど頭のPVでは皮肉な事に今までで1番最高のヴィジョンを想像してる。
現実とのギャップが切なさと覚悟を引き立たせる。なんかリピートしてるかわかんないくらい聞いちゃってます。

この作品で1番好きなシーン。いや、1番泣いたシーンは
家に居ると親がまた喧嘩していつも以上に激しく喧嘩してる。離婚の危機。
そこで兄弟3人で兄貴の部屋に行き、みんな浮かない顔で集まってたが唐突に音楽をかけ、明るい音楽を大音量でみんなで踊ったりして憂鬱な気分を吹き飛ばすシーンがあるんだけど、ホントねいいシーンでかなり泣いた。
前作はじまりのうたでマークラファロが「なんでもない風景も音楽で素晴らしい風景に変わる。」みたいなことを言うだけど今回はそれを説明抜きで映像で見せられ、本当にあっぱれだった。
音楽の素晴らしさを体感出来た素晴らしい映像体験だった。

素晴らしい場面や音楽がたくさんで音楽でクソ校長にやり返すシーンとかカタルシス〜って感じだった。

本当にねチャーミングで心動かされた。最高で素晴らしい映画だった。
マジで見て欲しい。
今年のベスト10に絶対入る作品でした。