黒沢清監督は『クリーピー』を観たっきり。そしてハマらず。(今観たら楽しめるかなぁ)
タハール・ラヒム、オリヴィエ・グルメ、マチュー・アマルリック…と魅力的なキャストにつられて暫くぶりの2作目鑑賞。
日本人監督が撮るフランス映画は是枝監督の『真実』が先ず浮かぶけれど、今作も世界観は好きだった。ちゃんとフランス映画してる。笑
そしてゾワゾワする感覚も嫌いじゃなかった。
そもそも無知な私は“ダゲレオタイプ“ってどんなタイプ?ってところから気になってたけど、『リュミエール!』のお陰でスムーズに入れた。
なんだったら、今作ではそこが最も興味深かった。(因みに世界初の実用的写真撮影法のこと)
現実なのか妄想なのか、拷問レベルの撮影技法に取り憑かれ崩壊してしまった家族とアシスタント。不思議な切り口と演出で描かれる今作。
フィルマのあらすじから想像する満足感とまでは行かないにしても、ひたすらゾワッとする静かなホラー味が監督の作風の部分ならば、他作品もちょっと気になる。
あと、マチュー・アマルリックは出番も存在感もかなり控え目。