扉、カーテン、鏡を使った何物かのフワフワした存在感の出し方(つまりは「幽霊」的表現)が往年の黒沢作品を思わせる佇まいでシンプルにすごいなと思った。フランスでもそれできるんだ、と。Jホラー(と言って良いのだろうか?)の仏式ゴシックホラーへの応用/転用。あとコンスタンス・ルソーの「人形感」が人間離れしすぎている… 植物は『カリスマ』でも使われていた主題。「死」を連想させるダゲレオタイプに対して、「命あるもの」の象徴的な立ち位置なのだろうか。あとタハール・ラヒムが乗ってるシトロエンのステーションワゴン(BX?)がイケてる。いつか乗りたい。