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ダゲレオタイプの女のmitoのレビュー・感想・評価

ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)
2.8
黒沢清のヨーロッパ初進出作品。
世界最古の写真撮影法のダゲレオタイプの写真家のアシスタントになった青年。
ダゲレオタイプという撮影法に魅入られた写真家親子と青年はやがて夢か現実か、境界が朧ろな世界へ誘われる。

明暗の使い方や所々違和感を意図的に作る演出など、黒沢節はヨーロッパで製作しても変わらなかった。

話的には生きてるのか死んでいるのか、それすら曖昧になっている世界観というこれまた黒沢清らしい内容なのだが、やけに既視感が強いのが気になった。
あと、前半こそ効果的だったが、後半はあまりダゲレオタイプという撮影法のを軸にするという事の意義を見出だせてなかったような気がする。
確かに写真というものの言い伝えを由来としているという説明も付くが、個人的にはそれでは足りないと感じた。

地味にマチューさんが登場してるのには驚いた。
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