わさび

コリーナ、コリーナのわさびのレビュー・感想・評価

コリーナ、コリーナ(1994年製作の映画)
4.0
コリーナ!登場シーンから素敵だった。
ピアノの連弾のシーン、控えめに寄り添うような音色で、一つのメロディーしかなかったモリーの心にコリーナが彩りを添え始めたのが可視化されていてグッときた。
バスルームのシーン切なくて泣いてしまった。無信仰の父が、天国や天使を信じるのは悲しみを紛らわすためだと言ったときの、それのなにがいけないの?というモリーの返しは見事だった。
パッケージの裏に、マニーは途方に暮れてると書いてあったが、まさにそんな感じ。妻を亡くして子供は塞ぎ込んで仕事は不調で、そりゃああなるか。
独りになった親に良い人ができたら(自分もその人を気に入ったら)くっつけようと気を回す子供の心理はわかる。他の対象が用意されたので、モリーが父に気を遣っているのではなく心からコリーナを好いて家族になって欲しいと思ってるのが伝わって良かった。
黒人差別や、妻を亡くしたばかりの人に強引にパートナーをあてがうなど昔の価値観にウッとなったが、それらをナンセンスだと見せてくれたことに安堵した。
関係ないけど、ファッションがおしゃれで素敵だった。車もクラシックで可愛い!