1度きりの人生。あなたにとっての、そして大切な人のグッドライフとは何なのかを見つめ直す姿を描いたドラマ作品。
年に1度、自転車で旅に出る6人の仲間達。持ち回りで行き先を決めるのだが、今年はハンネスとキキの夫婦の番だ。行き先をベルギーと聞いた友人達は、チョコレート以外に何があるのかとボヤく。だが、ハンネスの選択には、ある深い理由があった…。
永遠の旅立ちが目の前に迫っていたら、自分の最期をどう生きたいだろう…
良い人生だったと、愛する人達と笑う事が出来たなら…
『最期の旅は、泣かないと決めていた…』
「山あり谷ありの人生」という言葉を目にする事がある。物事には常に、良し悪しがついてまわりその割合は人それぞれです。ある程度歳を重ねてくると、良い日は勿論悪い日も受け入れ、善悪の相乗効果を噛み締める様になってくる。穏やかな日常へ突然舞い込んでくる、人生の転機とも言うべき悪魔の囁きが…
どう生きるか、どう死ぬか、日常生活を送る上でその様な事を考える機会は少ない。
テーマは重くシリアスである。しかし、ベルギーの風景に射し込む木漏れ日の様に、温もりを感じる事が出来る。キャストひとりひとりが抱える心情が胸に響き、時間の大切さと家族や友との存在が貴重である事を、改めて教えてくれる。
