シニカルでちょっと下ネタな笑いが織り込まれてるけど、凝った話で面白かった。
ソウルレスな死体のメニーと、無人島で首を吊ろうとしてたハートレスなハンクが出会うことで始まるサバイバル。
イマジナリーな友情をハンクが1人語りしているかのように思わせておいて、ラストを迎えるとメニーがいてくれなきゃ・・・と2人が好きになる。
無人島脱出→フランケンシュタイン→万能死体メニー爆誕→森サバイバル→再生へとつながるのだが解説を考えながら、自分でもおかしなことを話しているように思えるから不思議な映画だ。
これだけプロットを見せても、おそらく本編を見ない面白さがわからないと思います。
死体のメニーとかわす会話は一つ一つがとても哲学的で、日常で置き去りにしがちな心の奥を引き出していくようでした。
キャスト2人にどことなく漂うキュートさもすてきでどこかベケットの戯曲のようなおかしみがあります。
ポール・ダノはほんとにうまいですね。
さすがA24、おかしないい映画を作るし最高のキャストを持ってくる。
スイスアーミーナイフのような万能機能の男という意味で「スイスアーミーマン」らしい。なんでスイス軍人なんだろうと思ってた。。
