Maoryu002

スイス・アーミー・マンのMaoryu002のレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.9
無人島で一人になったハンク(ポール・ダノ)は浜辺で死体(ダニエル・ラドクリフ)を発見する。やがてその死体は腐敗ガスで海上を走り、飲料水を吐き、自分の名前はメニーだとしゃべり始める。ハンクとメニーは語り合い、故郷を目指して旅を始める。

こんな映画、観たことない!
まずは、これを作った方々の勇気と度胸を賞賛すべきなんだろう。

一方で、途中退出する人の気持ちもわかる!
自分も序盤の気色悪さと品のなさには辟易したが、メニーが火打石と化したあたりからは、タガが外れて大笑いしてた。
ガス噴射?給水機?方位磁針?ショットガン?酸素ボンベ?もう何でもあり。こういう奇抜さは好きじゃないんだけど、ここまで来ると拍手しかない。

実は、人間関係や社会から逃げたハンクが、自分の価値を見つめ直して… と精神世界から抜け出すのかと思いきや、いつまで経ってもそんな展開はなく、まさかこんな結末とは!

海を行く笑顔のラドクリフが最高。

まだ日本に来てないが、同じくダニエル・シャイナートとダニエル・クワンの「Everything Everywhere All at Once」が観たくなった。
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