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スイス・アーミー・マンのJのネタバレレビュー・内容・結末

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

無人島に流れ着き、自殺を考えていた主人公。その前に腐敗ガスを垂れ流す死体(ダニエル・ラドクリフ)が現れる。

開幕、おならジェットスキーの印象が強すぎてなあなあにされてしまうが、主人公はどうして無人島に居たのか。遭難した経緯が語られることは無い。さらに、次に辿り着いた無人島(?)では、憧れの女性の家が隣接していた。主人公は統合失調症なのだろうか?

それにしても中盤、メニーに日常生活について教えるシーンは素晴らしい。複数枚のカットを繋ぎ合わせたワクワクする映像。バスから見える風景の表現方法は、同じ映画とは思えない程美しい。

やはり自分は認められない存在なのだと絶望し海へ帰っていくメニー。メニーは主人公が作り出した人格なのだろうか。それとも、腐敗ガスを推進力としたお喋りな死体は今も何処かに漂っているのだろうか。
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