まりん

スイス・アーミー・マンのまりんのネタバレレビュー・内容・結末

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

とても不思議です。メニーは何なのか。何を体現した物なのか。まったく分かりません。
現実逃避では無かった。びっくり。

うんちとか、おならとか、肛門期の幼児が好む言葉たちを五味氏の絵本のように遠慮なく活躍させ、そこに思春期の男子の好きそうなワードを加えて。
そこから巻き起こる出来事は凄く奇妙なのに、何故か優しくて詩的で。

男二人の冒険が、凄く魅力的でいつまでもそうして居たいような気さえしてくる。
現実社会を垣間見た時の違和感の凄さ。

皆が見守る中のラストで、女の子が凄く笑って居る素直さ。
下品でお下劣なのだけれど、男の子の本質で、哲学的ですらある。

凄いです。
まりん

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