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スイス・アーミー・マンのnozomiのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.5

「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフが動く死体のメニーを演じ、「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」のポール・ダノが生きる気力の無い青年のハンクを演じている。

死体と青年のとっても奇妙なファンタジー系サバイバル映画。

無人島で遭難中のハンクは助けが来ないことに絶望して首を吊ろうとしたが、海岸に打ち上げられている男を見つけて慌てて寄ってみるとそれは死体で、しかもオナラの力で海を渡ったり、飲み水を体に蓄えたりと、色んな機能を備えた多機能な死体だった。

メニーと名乗った死体は生前の記憶を無くしていて、ハンクは彼に森の中に落ちているゴミを使って家やバスを作り、世界の色んなことを教えてあげる。

恋をすることや恐怖の感情を知り、どんどん人間らしくなっていくメニー。いつのまにかハンクよりも生命力が溢れてる感じに。死体なのに。

メッセージ性のある映画だけど、果てしなく下品で、評価にちょっと困ってしまうような作品。

ポール・ダノはともかく、ダニエル・ラドクリフも役を選ばないよね。本人達は結構ノリノリで演じていそう。

監督はシュールな笑いのツボを得てる。こういう映画、好きな人はきっといると思う。
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