にゃんこむ

スイス・アーミー・マンのにゃんこむのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.8
トリップしながら作ったんじゃないの?っていうくらい頭おかしい映画や不気味な映画は見てきましたが、この映画は色々な意味で狂気。

行過ぎたギャグ漫画が狂気的になってしまうのと似ているかも。10分に1回くらい、「作った人の頭がおかしい」と思いながら見てました。
死体のおならで海を渡ったり、死体の口から水が湧き出て生活用水として使ったり、その突拍子も無さは前述したとおりギャグ漫画的。
けれど、死体に恋人を用意してあげたり(この尺がとても長い)、終盤ではメニーとハンクの関係性について違和感を用意したり、たどり着いた先が○○だったり……ギャグを作ろうとして出来たのではなく、監督の頭の中を映像化したら狂気的すぎて逆に笑える作品になってしまったんじゃないかと思いました。
というか、狙ってこんな作品作れる人いるのかな……。いたとしたらさらに信じられない。

単純に下品さを笑うもよし、深読みして考察するもよし。
色々な面で楽しめる良い作品でした。
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