ユンファ

パワーレンジャーのユンファのレビュー・感想・評価

パワーレンジャー(2017年製作の映画)
1.4
僕は戦隊ヒーローやパワーレンジャーをこよなく愛する人間なので、ついに巨額を投じて映画化されると聞き、何年も前から楽しみにしていた。
パワーレンジャーのテーマが劇場で聴けたのは嬉しかったし、スーツのデザインも悪くないと思った。
けれど、残念ながら星の数ほど不満がある。

そもそも変身するまでが長すぎだろーがああああああ!!
コスプレすんのに何時間かかってんだよ、このガキどもは!いつまでたっても変身しねーから、ウトウトしちまったよ!
戦隊ヒーローっていうのはさあ、強烈な個性を持ったやつらが様々な困難を共に乗り越えていく過程で、固い絆で結ばれていくのが魅力なわけですよ。
つまり例えばパワーレンジャーの話を初めて聞かされるあの場面なんかでも、
A「は?ヒーロー?オレが?いや、ムリムリ!ムリだって」
B「みんながやるならオレはやるぜ!」
C「私たちがやらなきゃ!」
D「オレはやるぜ。黙って見てらんねえからな」
E「ヒーローになるのが夢だったんだ!」
などなど様々な反応があって然るべきわけです。
それが揃いも揃って逃げる相談をし始めるんだから、そりゃ先代のレッドレンジャーもブチギレでしょう。
個性を描いているようでいて、それはキャラ(明るいとか暗いとか真面目とかの性質)に過ぎなくて、状況に対するリアクションが均一なので観ていて飽きてしまう。
ハッキリ言って、比べものにならないくらい低予算で製作しているオリジナル(偉大なる日本の戦隊ヒーローたち)のほうが、一億倍感動的で、素晴らしい作品だ。
僕は2歳の頃から戦隊を見ている。今でもヒーローが大好きだし、たくさんの大切なことを教わった。
こんなクソガキどものコスプレごっこを観るくらいなら、日曜の朝に早起きすべきだと心の底から思うね。
ユンファ

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