Ryota

パターソンのRyotaのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
4.2
2回目に見た。3年越しだけど、なんと自分の言葉の違うことか。
ことばの差異の翻訳、あるいは取り違え(equivocation)が通奏低音になって響くジャームッシュ作品、パターソンではしかし、翻訳が前景化せずにある。「詩の翻訳はレインコートを着てシャワーを浴びるようなもの」なのだと、ことばの違いへの憧憬と、しかし距離を取ること、もっともっと言葉に尽くして書きたい気もするし、そうでない気もする。

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2018.3.31 3.7
何気ない日常に、「詩」と「秘密」が色を添えて……。「何気ない」というのは意図を持つということより数倍難しくて、でもこの映画がどこか何気なく感じるのは、日常で目にしても忘れてるような、だけど日常の大部分に存在するような、そんなものが撮られてるから、なのかもなあとか。一週間って実はワンダーいっぱいでカラフルやねんで!って思い出させてくれるこの映画、またほんとに日々に疲れた、日曜の午後に観たいと思いました。そんな日があれば。万が一。笑
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