ユースケ

ジェイソン・ボーンのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

前作の蛇足っぷりに業を煮やした主演マット・デイモン×監督ポール・グリーングラスのゴールデンコンビが送るボーン・シリーズ待望の新章…でしたが、満を持して登場した真打もやっぱり蛇足でした。

【ボーン・スプレマシー】と【ボーン・アルティメイタム】の焼き直しのようなシーンの数々。
【96時間 リベンジ】&【96時間 レクイエム】のオリヴィエ・メガトン監督のようなメガトン級に細かいカット割りで何をしているのかよくわからない格闘シーンやリアリティを失った【ワイルド・スピード】シリーズのような荒唐無稽なカーチェイス。
ありものを使う事にこだわっていたジェイソン・ボーンが、売り物のスパイグッズを万引きするシーンは必見。しかも、商品説明のテロップが入る親切仕様。本当に何とかして下さい。

物語の推進力であるこれまでに語られなかった人間兵器ジェイソン・ボーンの誕生秘話も、計画に志願するきっかけとなったテロによる父親の死もCIAの計画の内だったという、いかにも後出しジャンケン丸出しで全く話に乗れないし、お約束のMobyの【Extreme Ways】が流れるエンディングも、してやったり感が薄っぺらすぎて全くシビれませんでした。

せめてひとつでもいいから斬新なアクションを見せて欲しかったです。