「渋くなって帰ってきたジェソン・ボーン」
ボーンシリーズのマッド・デイモンによる過去3作を観てから、スピンオフ的なレガシーを一旦は飛ばしての鑑賞。
3作目から9年も経っているようだったのでマッド・デイモンも年齢を重ねて渋くなってました。
個人的にこのシリーズの魅力
・ボーンの自分の記憶探しの謎
・追われるスリルとそれを返り討ちにしていくカタルシス
・リアリティのある流れるようなスパイのスキル
・手持ちカメラと細かいカット割りによる臨場感のあるアクション
と認識しています。
今作は前3部作で記憶の戻ったボーンに今度は自分を作った計画が生まれた経緯や父との関係を明らかにするために動き出します。そしてまたも新たな計画を目論むCIA側は情報を隠すため刺客を送り込むといった内容です。
ストーリー的には前3作が綺麗に完結してた分、後付け感が拭えず感情移入しきれない部分はありました。しかしながら新長官のトミリー・ジョーンズがいい味出してたり、女性CIAのアリシア・ヴィキャンデルは美しかったですね。
アクションやカメラワークは相変わらずキレキレでしたね。機材も最新になっているのか壮大で美しい映像も拝めます。空撮も多め。
スパイのスキルなども少なめではありましたが、咄嗟のサーチライトの使い方など一瞬の判断での流れるような動作は健在でした。
ジェソン・ボーンシリーズを観ていた方だとすっかりファンになって、期待値が高くなっているはずなのでそれは超えられなかったのかもしれないという印象でした。ただまたボーンが観れるという喜びやお馴染みの"らしさ"もあるので楽しめるのも事実です。
これから観る方は前3作を観てからが楽しめる作品ですね。