いち麦

ハウス・バウンドのいち麦のレビュー・感想・評価

ハウス・バウンド(2014年製作の映画)
5.0
「M3GAN ミーガン」のジェラルド・ジョンストン監督の長編第1作ということで鑑賞。今作は全く別の方向性だろうけど脚本が上手くて期待以上に楽しめた。
すぐに怒り出す性格や母親との確執など不良娘カイリーのキャラクターが序盤から炸裂。幽霊の仕業と信じ切る母親や超常現象ヲタの保護観察員とは対照的に、あくまでも現実的に真実を突き止めようとする彼女の姿勢と意気込みは素行の悪さとは裏腹に妙に頼もしく思えたり。ホラーからスリラーの体を見せ始める中盤からの目まぐるしい展開は見応え充分で特に引き込まれた。彼女の犯罪テクニックがちょこちょこ顔を出すのも愉快。コメディーの要素は勿論、グロ描写もチョロっと出たしカイリーと一緒にホロリとなってしまう件のキー・キャラクターとの交流場面まで抜かりなく、母娘の関係修復のドラマの味わいも添えられていた。大満足。
いち麦

いち麦