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まあだだよのぉゅのレビュー・感想・評価

まあだだよ(1993年製作の映画)
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2020年 鑑賞
内田百間先生の随筆を原案に、黒澤明氏が映画化した作品。黒澤明氏監督生活50周年、通算30作品の記念作品として制作も、次回作の準備中に亡くなったため、遺作となった... 黒澤監督、長い間、お疲れ様でした。だいぶと遅くなりましたが、ご冥福をお祈りします。

百間先生は、随筆家として独立するため、大学を去った。しかし、世は戦時中。家を失った先生夫婦は、貧しい小屋で生活を始める...
先生の言動とか、飄々としたフットワークの軽さ。でもたくさんの人に慕われている。それが先生の素敵さとか、人間味を表しているんだね。
月、昔の歌、鯉、禁客もとい金閣寺の風情、日が当たらなくなるので土地は売らない、猫がいなくなって苦しくなってしまった夫婦、探し猫のビラ配り、違う迷い猫を飼い始める、猫の石塔を2つ建てる、喜寿のお祝い... 今の日本で忘れかけている風習や生き方が、この作品の中にあると思う。本当の貧困は、心の中にある!

少し最後の会では、ほろっとした。小林亜星さんの「まだ、俺の出番じゃない!」って、パン食べているのも、ほろっとした!
やはり最後の奥の部屋でも、灯りが点いていた!
黒澤監督の作品でもアクションやサスペンス色もない、一風変わった作品と聞いていたが、こんなハートフルな近代劇も素晴らしい!

感謝を忘れてはいけないなと、痛感。私や私の大切なものを支えてくれる人々、想ってくれる人々はみんな大黒様だ!感謝を忘れてはいけない!あと、自分の大切なもののために努力せねば!

所さん、あんな飄々としているのに、黒澤作品にご出演されていたとは... やはり羨ましい!憧れるぅ!能ある鷹はなんちゃらって奴ですね!板東さんも登場。ほんまに若い時も、今も変わらないねぇ!20年以上前とは思えない!

スコアはつけられないと判断したため、スコアは遠慮させていただきます黒澤作品鑑賞4作目

924(20-52)
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