まあだだよの作品情報・感想・評価

「まあだだよ」に投稿された感想・評価

「先生」という人物をひたすらに描く。
先生は作り手の思想を代弁しており。
個人的にそういう映画の一形式の存在に気づかされた。
あからさまな死等によってピリオドを打つのではなく、夢で映画が終わることに、登場人物への誠実さを感じる。
恐らく初めてのクロサワ映画。友人の勧めにより。

人の付き合いって昔はネットとかがなかった分、もっとつよいというか、縄のように編まれたような感じだったんだろうなあと思った。

宴会のシーンで歌ったりとか、皆んながひとつの心でお祝いして笑ってっていう中に、こころにポッと灯る暖かいものがあった気がする。

じいちゃんが私が小さい頃に家に人を呼んでわいわいガヤガヤやっていた時のことを思い出した。やけに楽しそうなあの空気は確実に通じるものがあったと思う。

所ジョージと板東英二と吉岡秀隆と寺尾聰は私にもちゃんとわかった。

ラストシーンで子供たちに投げかけた言葉は、わたしにもぐっさり刺さって、涙してしまった。

戦中戦後時代への憧れというか、この時代をいいなと思うことが自分の中で割とあるなと改めて感じた。
もちろんかなり大変な時代だったと思うけれど、人との繋がりや様々なものを略さない良さがあると思う。
ぼー

ぼーの感想・評価

4.2
心地よすぎる

温かすぎる師弟関係

みんなの言葉がゆっくりはっきり綺麗だった…
美しい日本語って感じ

所さんの笑顔もまた素敵
若々しい所さんが出演している黒澤明の遺作。
人物の心情はくどいくらいに台詞で説明され、太平洋戦争は近代日本史におけるかなり重要な転換期だったはずなのだが、戦争を連想させる光景は瓦礫のやま以外を見せることなくサラッと省略される。舞台劇調の台詞でも悪くないのだが、登場人物の全員が一言一言を一呼吸おいて話すため、嫌に間隔が空いて間抜けだ。とるに足らないエピソードで間延びされても困る。そして、その時間表現が味わい深いかと言われればそうでもない。このアンバランスさは意図したものなのだろうか。終盤での先生がビールを飲みほすシーンだけで、緊張を生み出す演出力はさすがだが、その名を知らぬものはいない名監督の遺作とは思えないというのが正直な感想だ。
中盤のうたげのたけなわで生徒と先生による「まあ〜だかい?」「まあだだよ!」のかけあいとなるのだが、教え子たちは本当にすでに死んだか行方も知れぬものたちであり、目の前の彼等は孤独な老人がみた幻影だったのかもしれない。それが頭に浮かんだ瞬間ゾッとした。物語は極めて狭い世界を描いているため、彼らが百鬼夜行の類いの、この世にあらざる者であったとしても辻褄は合うのだ。即ち本作はこの世の物語ではないのである。
Shun

Shunの感想・評価

3.7
黒澤の中にうっすらと秘めていたセンチメンタリズム全開の遺作。黒澤作品を読み解く上で、これまでのどの作品にもうっすらと散りばめられていた要素であることは忘れてはならない。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.5
「まあだだよ」
黒澤遺作となる本作を初BDで再鑑したが非常に綺麗で満足だ…教師と教え子たちの交流を戦前、後に分け日常を只管描いた本作はユーモアと明るさ独特の世界観があり明日を生きる活力になる様な映画で仄々する。本作を観ると卒業した学校や教員、友達と再会したいと思わされる優しい一作。
shinnaoki

shinnaokiの感想・評価

3.0
この映画の人間味が溢れる雰囲気には憧れるし好きだが、内容は特に見入るところはなかった。
20171231鑑賞。年末は黒澤映画を観ているが今年はこれにした。端々に内田百閒のユーモアさが伝わってくるが、黒澤はなぜにこれを撮ったのだろう。野良猫のノラやクルツが可愛かった。こういう風な人を師事できるのって羨ましい。
kena

kenaの感想・評価

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でたでた月がまあるいまあるいまんまるい
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたるためしなし。世中にある人と栖と、又かくのごとし。
中本

中本の感想・評価

3.3
映画はいまいち。いい人なんだけど、変なブーツ履いていたりする人は、どうしても気が進まない。内田百閒はそれを、イヤダカライヤダ。と言った。
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