TORICO監督はインタビューを読むと熱狂的丸尾末廣ファンでマニアであり、この映画そのものが丸尾先生へのファンレターであり『少女椿』の映像化と言う二次創作で同人誌なのかな？と思います。
自分も熱狂的丸尾末廣大ファンなので少女椿の映画化と言う実現不可能な事に挑戦して曲がりなりにもカタチにしたTORICO監督に最大限の賞賛を贈りたいたいので出来についてはもういいです(笑)
丸尾先生がポスタービジュアルや美術デザインで参加したあの伝説の東京グランギニョルや90年代の月蝕歌劇団等の舞台、そして今ならアーバンギャルドのライブ、丸尾末廣的なエログロアングラの影響は数多く見られますが映画『少女椿』はそのどれとも違っていてレトロ感や見世物小屋の如何しさは影を潜めポップでキッチュな方向に行ってますが、コレはTORICO監督のセンスでしょう。
昭和百年代と言う架空の世界、極彩色の昭和末期に舞台をしたのは｢アリ｣だと思います。
みどりちゃんの中村理砂さんは演技はさておき派手派手な衣装がよく似合ってましたしちゃんとみどりちゃんに見えました。
鞭捨と紅悦の再現度が高かったです。
カナブンは女性の役者さんをキャスティングすべきだったのでは。
それとワンダー正光についてはお話しになりません。
同じジャニーズとして『ヒメアノ～ル』の森田剛さんの素晴らしい芝居を見てしまったので比べてはいけないかもしれませんがああいった特異なキャラクターを演じるのは風間俊介さんには無理だしキャスティングする意味は無かったと思います。
ワンダー正光は塚地武雅さんにやって欲しかったです。
