デニロ

バースデーカードのデニロのレビュー・感想・評価

バースデーカード(2016年製作の映画)
3.0
橋本愛、宮﨑あおいのふたりを見られるだけでも幸福ではないか。

が、長野県諏訪市で撮影されている画面はスカスカで深みはない。

また、小学生時代の橋本愛がクラスメートにいじめらるんだが理由が判然としない。可愛いからとか勉強ができるからとか、そんな臭いもない。物語のために設定しているように見える。物語を膨らませるためだけに安易な設定を作るのは好きではない。

病気で亡くなってしまう母親宮﨑あおいが、子供たちが二十歳になるまで誕生日毎に手紙を送る、という物語。娘橋本愛宛の手紙にまつわるエピソードで本作は綴られていく。書かれたレシピに沿ってお菓子をつくつてクラスメートに配ったら人気者になったとか、キスの心得とか他愛のないものが多い。母の育った小豆島に行くと高校時代のクラスメートから母の高校時代の話を聞くことになる。生徒会長たる母は修学旅行を東京に設定したが、業者と癒着した教頭が京都に変更したために生徒会の自治を守るためボイコットした、と勇ましいが、実は東京に設定したのはピンク・レディーの解散コンサートを観に行くためだった等という乱れた理由だった。宮﨑あおいの考え方は、高校生だとしてもおかしくないかと思ってしまう。ボイコットして東京に観に行ったといわれてもなあ。

授業をさぼって映画館で映画を観ろ、というのは良かったけど。
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