にゃんこむ

アナイアレイション -全滅領域-のにゃんこむのレビュー・感想・評価

3.8
ジャンルは一応SFのようですが、クトゥルフやSCPのような怪奇や怪異といった要素が強めの作品だと思いました。

○軍を退役後、生物学の教授として大学に勤めているレナには、一年前から極秘任務に赴き連絡も取れず生死も不明な夫が居た。ある日突然夫が家に帰ってくるが、記憶がとても曖昧で、今まで何をしていたのか、どうやって帰ってきたのかも定かではなかった。
夫の容態が急変し、搬送先の軍施設でレナは拘束され、夫はシマーと呼ばれる不可解な現象が起るエリアからの唯一の生存者であると説明される。これまでに何人もシマーへと調査に向ったが、夫以外は帰ってこなかったと聞かされたにも関わらず、レナはシマーの調査を行なうメンバーと知り合い、自らもシマーの調査を行なうべく志願した。

グロテスクで退廃的で美しい映像の数々は個人的にとっても好み。

冒頭でも書いた通り、SFか?と聞かれればちょっと違うと思う。
得たいの知れないものへの恐怖や、人が人で無くなってしまうことへの恐怖はホラーやオカルト的。

原因に対する究明も『メッセージ』や『インターステラー』などと比べると、科学的に説明できているとは到底言えないのでやっぱりSFっぽくはない。(見た目的にはSF作品だけれども)

どの怪異もデザインが素晴らしく、気持ち悪さと美しさを兼ね備えた完璧な出来だったのが良かった。
そういう所に魅力を感じる人でないと、ラストを含めてポカーンとしてしまうかも。
原作ではもっと説明されているのかもしれませんが、映画はちょっと説明不足でした。
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