アキラナウェイ

ジオストームのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ジオストーム(2017年製作の映画)
3.3
多少のご都合主義は流せる主義。
でも待って!ちょっと待って!

人類滅亡の危機に「兄と弟と弟の婚約者」だけが活躍するってどういう事!?どれだけ規模が小さいの?いや規模が大きな話なのに人類の命運はこの家族だけに掛かってるの?超国家的プロジェクトに兄弟揃って関わってるって、それこそ天文学的確率論。

地球と宇宙を繋ぐ衛星回線で兄弟だけで話すシーン。もう、そこで萎えてしまった。地球存亡の危機に兄弟喧嘩とか交えながら話を進めるのはホント勘弁してくれー!

…と気に食わないとこだけ、先に申し上げておきます。

2019年、甚大な異常気象が多数発生した事を受け、18の国が共同で気象をコントロールする衛星システム(愛称:ダッチボーイ)を開発。システムの開発者ジェイク・ローソン(ジェラルド・バトラー)は米国上院の査問会での問題発言により責任者の地位を弟のマックス(ジム・スタージェス)に譲る事となる。それから3年、ダッチボーイの暴走により各国は地球嵐(ジオストーム)の危機に晒される。

ディザスタームービーに見せて、ホワイトハウス内の陰謀、兄弟愛に家族愛、盛れるものは全部乗せの超特盛ドンブリ映画。

肉体派ジェラルド・バトラーが科学者に見えない。
ジェラルド・バトラーとジム・スタージェスが兄弟に見えない。…あ!また気に食わないとこ言っちゃった!

大統領役のアンディ・ガルシア、そして見た目がここ20年変わらないエド・ハリス、そしてカーチェイスがシビれるアビー・コーニッシュとキャスティングは優秀。誰よりもアビー・コーニッシュがカッコイイわ美しいわで本作のMVP。

ド派手な視覚効果、ゲップが出る程の多面的なストーリー展開は頭空っぽにすれば楽しめる。終盤急ぎ足でご都合主義に拍車が掛かって、宇宙空間もサクサク動けちゃうのはリアリティに欠けるって!

足し算ばかりの欲張り映画なので、どれか一つの要素を引けば良かったかも!でもツッコミながら観るのも一興!