しばにゃん

リトル・マーメイドのしばにゃんのレビュー・感想・評価

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)
4.0
アリエル黒人化とかのポリコレ問題で前評判が微妙だったからそんなに期待してなかったけど、面白かった。

本作の成功はアラン・メンケンの神曲オブ神曲『アンダー・ザ・シー』の実写化の成功に懸かっていたと思うけど、圧巻の完成度で楽しくゴージャスに魅せてくれた。
流石はブロードウェイの振付師として鳴らしたロブ・マーシャル監督、安心と信頼の演出手腕。

黒人アリエルも、映画が始まった時は違和感が無かったと言えば嘘になるけど、普通に見慣れるし、中盤以降にエリックとの仲が深まるに連れて恋する乙女の顔になって可愛く見える。

全体通して心理描写が丁寧(というか説明的すぎ)な作品で、個人的にオリジナル版から加えられた要素で素晴らしいと思えたのが、エリックとアリエルが仲を深めるシーンに尺が多く割かれていた事。
さすがにヒロインとイケメンが存在するだけで恋に落ちるのは無理があるので、そこをしっかり固めてくれているのは素晴らしかった。

あと、アースラが完全にアースラで最高でした。

間違いなく手堅い満足感を得られる作品だと思う。
個人的には実写『アラジン』より好き。
しばにゃん

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