Kiki

ブラック・スワンのKikiのレビュー・感想・評価

ブラック・スワン(2010年製作の映画)
4.0
絶妙なグロさとエロさとリアルさ

バレエ業界のあれこれなんてリアルすぎだけど、そこまでリアル寄りにひどく描かれていないし。
グロさというか痛さもこれ以上はあぁ〜!!ってなるところで止められるし、その寸止め感が癖になるというか、じわじわと侵食される感じがナタリー・ポートマンの精神が侵略されている感じとリンクしていて。
映画全体の感情のリアルさというものを凄まじく感じ取れた。
感じ取れたというよりこちらも映画により侵略されたという感じ。

最後の黒鳥の踊り、もうこれしか残された道はないでしょ、というラスト。
見終わった後の後味の悪さ含めもう一度見たくなる作品。

ナタリー・ポートマンにしかできない、と思わせるような凄まじさ。ストーリー、演技、バレエ、カメラワーク、演出、全てに侵略されました。
Kiki

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