量産型女子の映画記録

ブラック・スワンの量産型女子の映画記録のネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・スワン(2010年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

彼女の周りを取り囲むものが、彼女の"臆病"を一気に取り壊して"ブラックスワン"になる様。終盤のトマとリリーが絡み合うシーンに、ニナの葛藤が見えた。これはただの妄想なんだろうけど、役をこのように奪い取る手段は、母の手の中で育った臆病者の彼女の中で 悪 なんだろう。結局トマを拒んだけれど、事のおかげで役を手に入れたと思い込んだニナは、さらにそれが痛みになる。

人生が、完璧のラストで終えられたことは、完璧を求める彼女の表現者としての最高の結末だったんだろうなと思った。