量産型女子の映画記録

不安は魂を食いつくす/不安と魂の量産型女子の映画記録のレビュー・感想・評価

4.2
大好物なテーマ。"幸福が楽しいとは限らない"というドストライクな冒頭から始まる。
どんなに自分の幸せや愛する人の幸せを信じようが、なんだかんだそれだけでは満たされないのかな。この世界で生きてる限り結局人はもっと広く、同調や調和をどこかで求めているのかもな。
ハブられて傷付いた経験のあるエミが同じように他者を傷つけて、アリが自分自身を傷つけて。身も心もズタボロになった末"優しくなりましょう"という台詞。サラッとズドンと刺してくるファスビンダー。
カメラワークすごい、間も展開のスピードもテンポすごい。シンプル。バランス力。
ファスビンダーバンザイ。クスクス食べたい。